先日買った工工四集を読んでて気付いた事として、今回初めて見た勘所チブドゥクル)が存在していた。

一般的には、

一弦(男弦竏茶Eーヂル):合,乙,老,下老
二弦(中弦竏茶iカヂル):四,上,中,尺,下尺
三弦(女弦竏茶~ーヂル):工,五,六,七,八,九

が工工四の代表の勘所とされているが・・・。

今回買った工工四集に載っている「ヒヤミカチ節」や「瀧落菅撹たちうとぅしすがち)」については特別で、一般的に人偏が付いた勘所が存在していた。

さっそく簡単に調べたところでは、常用漢字でもなければ読み方すらないのが事実だ。

さて、これら特別な工工四(勘所)は一体何なのだろうか。さらに掘り下げて勉強をしてみた。

この特殊な文字を調べるよりも、まずは工工四を知るべきだと、一旦「工工四(くんくんしー)の歴史」を勉強。

結論、『工工四は、中国の記譜法・工尺譜を元にして作成した』ことが判明。

この工尺譜は、明治時代に流行ったといわれる「月琴」にも適応されており、中国から渡来した弦楽器(三弦)の楽譜として使われている琴が多い。

また沖縄三線で使用される現行の工工四においては、工尺譜を屋嘉比朝寄が工六四(くるるんしー)として編み出し、それを曲として分かりやすくする為に符号などを付けた事が「工工四の由来」とされている。

  1. 湛水親方幸地賢忠(1623縲怩P683)
    琉球古典音楽の発祥
    琉球古典三線音楽の祖
  2. 屋嘉比朝寄(1716縲怩P775)
    中国工六四から創案
    屋嘉比工工四
  3. 知念積高(1761縲怩P828)
    屋嘉比朝寄より継承
    知念工工四
  4. 知念弟子:安冨祖正元(1758縲怩P865)
    三線の技術を守る
    安冨祖工工四
  5. 知念弟子:野村安趙(1805縲怩P871)
    三線の音楽を開発する
    野村工工四

それぞれの方々はさぞかし苦労されたかと思われる。現在は「湛水流」「安冨祖流」「野村流」と三流派に分かれて三線が親しまれている。

さて、この読めない「人偏の勘所」だが、実は人偏以外にも「口偏の勘所」も存在する。読めない漢字は書けない漢字でもあり、日本の漢字としては存在しないのだ。

この字は八重山工工四や野村工工四ではまた違った文字が使われており、実際のところは理解不能な文字である。

実際の呼ばれ方としては「ニンベンコウ」だとか「ニンベンシャク」などであり、音階は1オクターブ高い音を表現するものなのだ。

この読めない字については、月琴の譜にも同様に存在し「行人偏の勘所」もあるという。

特殊な勘所についてだが、中国から渡来した際の、意符がそのまま残っているのではなかろうか。

600年もの前に栄えた琉球王朝時代に逢いたい。

カテゴリ: 三線雑学
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